第2回「部下の逆切れ」

社員からのクレーム対応

社員からのクレーム対応2回目です。
前回は残業代請求についてお話しました。
今回は部下をシカったら部下が逆切れしたという事をお話したいと思います。

それは上司自身の主体的な思い・考えからくるものを部下に押し付けている事が多いのです。

部下の状況などをしっかりと確認してからシカる事がベストです。

前提としてですが、シカる目的はなんなのでしょうか?
上司の気分が害しているので、それの八つ当たりではありません。
目的は部下の意欲を高める事です。部下の能力を高める事です。
噛み砕いて言うと、部下の成長を支援するための手段です。

シカるポイントをいくつかあげてみます。
シカる場合には二人になるという事です。
ミスした時に注意する事は勿論大事ですが、部下を別の部屋でシカるというのは上司の優しさです。
上司の配慮です。
大勢の前でシカられると部下は素直に聞く事はできません。
恥をさらしている印象の方が強いです。
しかもシカられた方の落ち込みは一層強くなります。

もう一つは部下をシカる前にその状況をよく確認する事です。
部下が間違った事をしたと思って指摘しますが、部下がきょとんとした顔をした時はありませんか?何を言っているんだという顔です。
上司が前後の状況を確認していない事がこのような状況になる原因です。

上司も人間です。見間違いや勘違いなどの誤解は必ずあります。
部下は部下なりに特別な方法で上手くやろうとしていたかもしれません。
シカる前に一瞬でも、一呼吸おいて状況を確認する必要があります。
無駄にシカる回数が減りますし、上司の頭も確実に柔らかくなります。

さらにですが、昔の話をいつまでもグダグダ言わない、という事です。
例えばですが、飲み会の席であのミスがどうのこうのという飲み会はありませんか?聞いている方も楽しくありません。

部下も失敗の反省・改善もしているはずです。
それをグダグダ言われたら、これ以上どうすればいいのか?
という事になります。さらに部下を無駄に落ち込ませるだけです。

今回あげたような事が繰り返されると部下も我慢できなくなります。
シカる事は必要ですが、そのタイミングや状況をよく確認してからでも遅くはありません。

そして最後に部下の成長を支援する方法ですが、
それはシカる時に部下に発言させる事です。

上司が部下をシカる時は言葉を並べてしまいます。
言葉の圧力がかかります。
すると部下は素直に聞く事はできなくなります。
「面倒だなあ・早く終わらないかなあ」と考えているからです。

ではなくて、発言させる事によって部下の頭は回転しだします。
例えば「なぜ、こうなったのだろう?」という質問です。
ミスの答えを導きだそうとします。
自分で考える事によって責任を持とうとします。
それが部下の成長に繋がる一つの方法です。
ただ単純にミスを指摘するだけではいけません。

コメント