第1回「プロローグ」

織田信長に学ぶ勝者の組織改革

「歴史とは世の中の流れであり、なぜそうなったかという因果の追求である。」
歴史は繰り返すとよく言いますが、どの時代にも転換期があります。

それはなぜかというと、世の中が変化しているからです。

世の中の流れの転換期には慣習(常識)を打ち破り、
新たな革新を生み出す人がその時代を造っていきます。

この「織田信長に学ぶ勝者の組織改革」シリーズでは

●仕事の単価が下がり、仕事の数も減少し、売上減少する中、危機感があるのは社長だけ
●社員は口を開けば権利ばかり主張し、忙しい、給料が少ない等の不満しか言わない
●社員に何度言っても想いが伝わらない、わかってくれない

上記理由で悩んでいる社長様のために織田信長を中心とした
慣習を打ち破ってきた戦国武将を例にとり全12回でお話したいと思います。
ではまず1回目です。

「歴史とは世の中の流れであり、なぜそうなったかという因果の追求である。」

歴史は繰り返すとよく言いますが、どの時代にも転換期があります。
それはなぜか? 世の中が変化しているからです。

世の中の流れの変化を敏感に察知し、
自己を変革できる者こそ世の中を生き抜くことができます。

これを歴史は証明していると言えます。

現代社会は世の中の変化が速くなっています。
それゆえ、時代の流れに乗り遅れ、世の中から必要とされなくなっていく
商品、サービス、企業が後を絶ちません。

そうならないために企業は商品開発、技術開発などを行い、
世の中の流れに合うように自己を変革し続けねばなりません。。

歴史は我々に対策を語りかけてくれているのです。

織田信長の価値観、行動力、戦略的組織構築などを現代組織論を交えながら、
我々は今後どのように生きていけばよいのかをお話します。

その要点は大きく分けて3つになります(全12回)。

① 組織改革編

② 人事制度編

③ 市場戦略・経営感覚編

組織改革編では、当時武将は大名から農村を与えられ、戦いの際には農民を連れて
合戦に参加するのが常識でした。

しかし信長はその常識を無視し戦国初の画期的組織を作り、
領土を広げていきました。その方法を企業に置き換えて
ご説明します。

人事制度編では、秀吉を例に見る伝統や常識を無視した抜擢人事制度や
織田信長式評価制度をご紹介します。

市場戦略・経営感覚編では、信長は組織改革を行うとともに
民衆(ステークホルダー)の人気というものを重要視しました。
いわゆる楽市楽座です。
信長は民衆の「圧倒的な満足」を背に組織を大きくしていきました。
その政策を通して顧客満足とは何なのか、そしてもうひとつ、
信長は戦国大名の中でも貨幣経済の浸透を重要政策の一つに掲げていました。

固定資産よりも現金の重要性(キャッシュフロー)にいち早く気付いたその経営感覚を
紹介し、市場戦略・キャッシュフローの重要性をご紹介します。

筆者も委託をいただいている企業の経営、労務管理等の悩みを解決すべく、
日々中小企業の事業主様とお話をさせていただいていますが、
どの業種・規模でも悩みの多くは人にまつわる部分が圧倒的に多いのが現状です。

「戦国時代」生きるか死ぬかという苛烈な時代の中で知恵を尽し「生き抜く強さ」
を現代まで伝えている織田信長の知恵の輝きと行動力を自社の経営に
役立ててほしいと思います。

コメント